コラム

Column

情報管理を揺るがす行為についてのご報告

2025年12月23日

日本信用情報サービス株式会社
情報分析部
関口美由紀

取引先各位

平素より、日本信用情報サービスの反社チェック・コンプライアンスチェックにご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

かねてより問題視してきた情報漏洩事案について、内部調査および関係各所への確認を進めた結果、本件の経緯および漏洩経路が判明しました。
調査の結果、取引関係者を通じた情報の不適切な取り扱いが確認され、本件は某法律事務所が意図的かつ故意に情報を漏洩したものであることを把握しています。

日本信用情報サービスが取り扱う情報は、反社会的勢力およびコンプライアンス違反者に関する、他社では絶対保有していない情報です。これらは企業防衛の根幹を支える情報であり、情報管理の厳格さが前提条件となります。情報の取り扱いに曖昧さが入り込む余地はありません。

今回確認された一連の行為は、某法律事務所が意図的かつ故意に、検索結果の詳細を対象者本人に伝達し、その回答を根拠としてデータベース情報の削除を求めるものでした。この行為は、日本信用情報サービスの情報管理規定に抵触するものであり、いかなる理由でも容認は致しません。

取引先の皆様におかれましては、契約書に定められた情報管理義務を今一度ご確認ください。目的外利用、第三者への情報提供、独自判断による情報の開示は、いずれも契約内容に反します。判断に迷う事案が生じた場合は、必ず事前に日本信用情報サービスへご相談ください。

本件の調査および是正にあたり、誠実にご協力いただいた契約先企業の皆様に、心より感謝を申し上げます。

最後に、日本信用情報サービスの姿勢を改めて明確にします。
執拗な営業電話や、希望しない内容を強制的に進める行為は、行為者側の認識や評価にかかわらず、コンプライアンス違反に該当します。人が嫌がる行為を繰り返すこと自体が、企業活動において看過できない問題であり、反社チェック・コンプライアンスチェックの判断対象となります。

また、不起訴を理由に実名情報の削除を求める要望についても、日本信用情報サービスの判断は変わりません。不起訴は無実を証明するものではなく、捜査や事実関係が存在したこと自体が消えるものではありません。不起訴を理由とした情報の削除は行いません。

日本信用情報サービスは、情報を扱う責任から逃げることなく、不適切な行為に対しては今後も厳正に対応します。
取引先企業の皆様の安心・安全を守るため、健全な情報管理と企業防衛の基盤を維持することをお約束します。